グルーミング研究&道具研究

SNSでグルーミング探求を発信

オーナーである石井がグルーミング研究家である事から、

グルーミングについて探求し研究した内容をSNSで発信しています。

 

発信する内容は多くのグルーマーや企業に共感を得、企業様のグルーミングマニュアルに採用されています。

グルーミングがもっとわんちゃんにとって幸せな事になるように、飼い主様にとっても良いものになるように、努力し続けたいと願っています。

 

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わんちゃんが大好きになるブラッシング

おうちでのお手入れやスキンシップのヒントとして、

ブラッシングの方法を動画でまとめましたので、ご活用ください

 

ポイントは、

  力を入れずに、ゆっくりとブラシを滑らせるようにする

  リズムよくトントンと軽く

  犬がブラシに注目したらブラシの動きを止める

 

動画中に使用している道具は店頭で取り扱いしております。

お問い合わせください。

 

お耳のケア

私達リーフドッグで考えるお耳のケアについてのお話です。耳の解剖学を勉強し、わんちゃんたちのお耳のケアが気持ちよく、ハッピーなケアになるように工夫をしています。

 

【お耳の構造】

わんちゃんのお耳がどのようになっているのかご存知でしょうか?

 

わんちゃんのお耳はお耳の外側から鼓膜までを「外耳」鼓膜の更に奥を「中耳」「内耳」と言います。

更に、外耳は縦穴と横穴からできており、縦穴部分を「垂直耳道」といい、横穴を「水平耳道」といいます。

垂直耳道には耳介軟骨が皺のようになっており、デコボコです。垂直耳道と水平耳道の境目はこの耳介軟骨の皺がなくなる部分だそうです。つまり、垂直耳道には軟骨のデコボコがあり、水平耳道には軟骨のデコボコは無いということになります。

 

私達グルーマーがケアする場所は縦穴の垂直耳道だけです。耳介軟骨のでこぼこの溝に詰まった汚れをふき取ります。また、長くなった毛をカットしたりする場合もあります。

 

絶対に水平耳道まで踏み込んだお手入れをしてはいけないと当店では考えております。

その理由としては、水平耳道はとても狭く細い穴です。そこへ耳垢を詰め込んでしまったり、薄い皮膚を万が一にも傷つけてしまったら、わんちゃんには大変な苦痛を与えると共に、治療するのも時間が必要とするからです。

 

【当店では行わない耳のケア  その一 クリーナー液での洗浄】

 

当店では耳の中にクリーナー液を入れてのお掃除はしておりません。

それには理由が2つあります。

一つ目の理由は、鼓膜の評価ができないからです。

 

健康なわんちゃんの場合、耳垢はほとんどなく、軽くふき取ることが出来る程度です。

耳垢がひどく、耳に赤身や腫れがあるわんちゃんは、ほとんどの場合外耳炎という病気になっています。

外耳炎のわんちゃんの中で、時々鼓膜が破れてしまっているわんちゃんがいるそうです。鼓膜が破れてしまっている場合にクリーナー液を使用するのはとても危険な事だそうです。

 

鼓膜の評価は獣医師しかできません。

 

獣医師しかできないことをサロンでまねることは決して行ってはいけないことと考えます。

 

鼓膜の状態を判断できないままでクリーナー液を使用することは、万が一のことを考え、行っておりません。

しかしながら、しっかりと獣医さんに検査してもらい、治療の一環で獣医師の指導のもと、クリーナー液を使用するようにという指示がある場合のみ、クリーナー液を使用することがあります。

 

二つ目の理由は耳の脂にあります。

 

耳の皮膚には脂腺があり、特に縦穴の垂直耳道に多くあるようです。

健康な耳は、その脂腺から分泌される脂に抗菌作用があります。外から侵入して来るばい菌たちをブロックする役割を持っています。

 

その大事な役割を持つ脂を取り除いてしまうことは、わんちゃんの耳の健康を維持できなくなる可能性があると考えるからです。

特に、年齢を重ね、シニア期に入ったわんちゃんは特に耳の中がべたべたと脂っぽくなることがあります。シニアになり、免疫機能が低下しているわんちゃんは、自分の体を守るために脂を出し、外部からのばい菌の侵入を水際で防いでいると考えます。

ですので、健康な耳にクリーナー液を使用することにより、過度の洗浄となってしまうのです。抗菌効果のある大切な脂を取り除く必要はないと考えるからです。

 

 

【当店では行わない耳のケア  その二  耳毛抜き】

 

当店ではお耳の中に生えている毛を抜くことはしておりません。

抜かずに長すぎる毛を専用のハサミでカットしております。

 

毛が生えているにはそれぞれ理由があって生えています。

 

お耳には自浄作用があるそうです。(鼓膜にも自浄作用があるそうですよ!)

自浄作用とは、自分で汚れを浄化するということです。

お耳の自浄作用はどのようになっているかと言いますと、汚れを鼓膜側から耳の外へ移動させる事が出来るようです。

耳の毛が無い犬にも自浄作用はありますが、耳の中に毛が生えている犬はその毛が生えて伸びることで、汚れを中から外へ押し出す作用をしているそうです。

 

また、耳の中に毛がある事で外から異物が入ってこないようになているそうです。

 

毛を抜くということで起きる問題は毛穴の炎症です。

皆様はご自身の毛を抜いたことがあると思いますが、毛を抜くことはとても痛いのです。

そして、毛を無理に抜くことで、毛穴に炎症が起きます。

すぐにその炎症が引けばよいのですが、耳の中は常に高温多湿状態で、ひとたび炎症が起きてしまうと、治るのに時間がかかってしまいます。

 

痛みと炎症はわんちゃんの苦痛でしかありません。

 

グルーミングはハッピーでなければ意味がないと考えるため、わんちゃんに無麻酔下で苦痛を当てえることはサロンでは決してあってはならないことと考えます。

 

また、耳の毛は垂直耳道にも水平耳道にも生えているそうです。

耳毛が原因で外耳炎になると考えるのであれば、垂直耳道だけでなく、水平耳道の中に生えている耳毛まで抜かなければなりません。

しかしながら、そのようなことは麻酔下で特殊な器具を使用しない限り抜くことはできないようです。

それは私達グルーマーのやるべきケアではなく、獣医の治療という範囲になります。

ですので、当店では治療の範囲に踏み込むようなことはしておりません。

 

しかしながら、例外として、外耳炎の治療の一環で、薬の浸透を妨げるなどの理由から、獣医師の指導のもと垂直耳道の耳毛を抜くようにとの指示がある場合、わんちゃんと相談しながらできる範囲で耳の毛を抜かせていただく場合があります。その時も、わんちゃんが痛がるような場合は、途中で作業を中止し、獣医さんで毛を抜くようにお願いする場合があります。

 

 

グルーミングはケアであり、それは気持ちよく、ハッピーでなければありません。

辛く痛みを我慢させる場ではないと考えますので、ご理解くださいましたら幸いです。

 

 

 

 

日本一の爪切りを目指して!

一つのなにげない作業の一つでも、いかにわんちゃんに負担なく作業できるかが私たちのこだわりです。爪切りというのはわんちゃんにとってトリミングの作業の中で一番苦手な作業だと思います。

 

爪切りはなぜ苦手なのか?
特に前足が大嫌いなわんちゃんが非常に多く見受けられます。

 

それにはちゃんとした理由があります。

 

爪にはブログにも書いてあるように、血管や神経があります。

なぜ神経や血管があるのでしょうか?

不必要であればないはずです。必要だからあるのです。

なぜ必要か?

 

それは犬が歩くとき、地面に何があるのか知るためにあるのです。

爪で地面を掘るときにも、そこに何があるのかを感じ取るために必要だからなのです。

 

北極や南極で犬ぞりが使われるのも、犬には氷の割れ目を探知する能力が高いためということを聞いたことがあります。

犬は目、耳、鼻を使って周囲に何があるのかを把握します。

そして、歩くときは前足から歩き出しますが、前足で地面を感じながら、そこの地面は安全かを確認しながら歩くのだそうです。

足先に神経を集中させているので、そこをむやみに人間に触られたらきっと不愉快になるのだと思います。

 

しかし、毎日固い地面を走り回って爪が削れる野生とは違い、ペットのわんちゃんには、爪のお手入れが必要です。ですので、できる限りわんちゃんに負担が無いようにカットしてあげたいと思うのです。

 

そのためには、爪の構造を知ることが不可欠だと思います。

 

 

リーフドッグでは爪の構造を研究し、できるだけわんちゃんが不快に思わないようにカットすることを心掛けています。

 

 

 

爪の構造などのブログはこちららで読むことができます。

 http://leafdogday.blog26.fc2.com/category13-1.html

 

 

爪切りという道具

「なぜ?」
自分がグルーミングをしている時に感じることは、気になったら最後まで追求したい衝動に駆られてしまいます。

なぜ爪は・・・から始まり、どうしたらわんちゃんの負担を最小限にできるのか・・・常に考えています。

 

ですから爪を切るための道具なんて、どのようなものでも構わないっ!そうは到底思えないのです。

リーフドッグでは爪切りが沢山あります。

一つ一つ用途が違います。
また、一つの爪切りでも使い方を変える事で何通りもの切り方ができます。

 

そして、やすりも色々使います。

爪切り以上にやすりはわんちゃんによって受け入れてくれるものが違います。同じような振動だと思うのですが、敏感なわんちゃんにとっては違うのです。

 

また、爪を切るという行為がどうしても苦手なわんちゃんにはやすりだけで長さを調節することもあります。

 

どんなわんちゃんがいらしても、いつでも対応できるようにこれからもいろいろな道具をそろえてお待ちしております!